SEO(検索エンジン対策)で最も重要なのが「キーワード選定」だ。
「ホームページにアクセスを増やしたい…」
こんな願いを叶えるためにも、キーワード選定について理解しておく必要があります。SEOを成功させるためには、適切なキーワードを選ばなければならないからです。
ブログで集客するには、ブログを書くことよりもキーワード選定の方が重要です。なぜなら、特定のキーワードでヒットしないブログを書いても誰にも読んでもらえないから、存在していないのと同じだからです。
ここでは、ブログを書く上で重要な「キーワード選定」について解説します。
SEOにおけるキーワード選定の重要性
まずは、「SEO」「キーワード選定」の基本を押さえておきましょう。
そもそもSEOとは
SEO(Search Engine Optimization)とは、日本語に直訳すると「検索エンジン最適化」を意味し、Googleなどの検索エンジンでの検索結果にサイトを上位表示させるための施策です。
検索結果での表示順位はよく「人気順」と勘違いされがちですが、そうではなくGoogleの検索アルゴリズムよって決められています。このアルゴリズムの評価要素は一般には公開されていませんが、これまでの傾向やGoogleの理念から、ある程度の予測が可能であり、その推測をもとに行う施策が「SEO」です。
ちなみに、Yahooの検索結果はGoogleのアルゴリズムを採用しているので、Yahooの順位もGoogleと一緒になるぜ。つまり、SEOはGoogle攻略だ。
例えば、あなたが焼肉店を経営していて、顧客の来店数を増やしたいなら「地域名+焼肉」などのキーワードで上位表示していれば、その地域で焼肉店を探している見込み客をホームページへ誘導できます。
このように、見込み客が検索しているキーワードで検索した際の検索結果で上位表示を目指し、アクセスを増やし、売上げアップに貢献するのがSEOをする目的です。
ただ、必ずしも狙ったキーワードで上位表示できるか、といえば答えはノーだ。あくまでGoogleのアルゴリズムに従わなければならないぜ。
SEOにおけるキーワード選定とは
キーワード選定とは、SEO施策を行う「単語」や「文章」を選ぶことです。適切なキーワードを選定することで、商品やサービスへのニーズがあるユーザーの獲得に繋がるため、非常に重要な工程だと言えます。
また、キーワード選定を間違えると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 狙ったユーザーにコンテンツを届けることができない
- 検索順位で1位になってもユーザーが流入してくれない
よくあるミスとしては、「お店(会社)の名前」で上位表示していることに満足しているケースです。
当然、お店の名前で上位表示はしているべきですが、お店の名前で検索してくれるのは「お店の名前を知っている人だけ」です。しかし、あなたが集客しなければならないのは、あなたのお店を知らない人だと思います。
あなたのお店の名前を知らない人を集客するのに、お店の名前で上位表示していてもあまり意味はないのです。(テレビCMでお店の名前を宣伝すれば効果あり。例:マクドナルド・ケンタッキーなど)
つまり、指名検索(お店の名前で検索)をされるためには「認知度」が重要ということです。しかし多くの場合、お店(会社)の認知度はそこまで高くないことがほとんどです。
では、お店の名前を知らない人を集客するためには、どのようなワードで上位表示しているべきかというと、地域で店舗ビジネスをしている場合は「地域名+業種名(サービス名)」で上位表示することが大切です。
例えば、あなたが「島根県松江市」で「ケーキ屋さん」をしているなら、「松江市+ケーキ」や「松江市+ケーキ+おすすめ」などのキーワードで上位表示していれば、松江市でケーキ屋さんを探している見込み客をホームページに誘導することができるでしょう。
しかし、これはホームページのトップページで狙うべきキーワードです。なので、このキーワード選定については、制作会社がやってくれているので多くの場合は問題はありません。
あなたが意識しないといけないのは、ブログで書く記事のキーワードです。
キーワードには難易度がある
SEOでは、上位表示しやすいキーワードと、そうでないキーワードがあります。
これを「キーワードの難易度」と言います。キーワード難易度とは、あるキーワードで上位表示するのが、どれくらい簡単か(難しいか)という指標のことです。
- キーワード難易度が低い=上位表示しやすい
- キーワード難易度が高い=上位表示しにくい
難易度が低いキーワードなら、比較的簡単に上位表示しやすいです。逆に、難易度が高いキーワードは初心者では上位表示しにくいキーワードになります。
専門的には、難易度の低いキーワードのことを「スモールキーワード」。難易度が高いキーワードのことを「ビックキーワード・ミドルキーワード」と呼びます。
- ビッグ(ミドル)キーワード=アクセス数の多い競合の強いキーワード
- スモールキーワード=アクセス数の少ない競合の弱いキーワード
例えば、「ダイエット」とか「筋トレ」のように、1語でたくさんの人が検索するようなキーワードはライバルも多く、上位表示も難しく、「筋トレ 上腕二頭筋 自重」のように複数のキーワードを組み合わせると、ライバルも減ってきて上位表示もしやすくなるというイメージです。
このように、キーワードには難易度があるということを覚えておき、初心者は「スモールキーワード」から狙うようにするべきです。このことをまず忘れないでください。
スモールキーワードの特徴は、2語・3語以上のキーワードで競合が少なく、ターゲットを細かく絞ることができるキーワードだ。
ブログ記事のキーワード選定の方法
あなたは、これからホームページにアクセスを増やすために、ブログをどんどん更新していくべきです。しかし、前章の「ブログネタの考え方と書き方」でもお伝えしたように、日記ブログを書けばいいわけではありません。
しっかりとキーワード選定をして、見込み客の悩みを解消するようなブログを書いていきましょう。
その結果、ホームページのトップページが「地域名+業種名(サービス名)」で上位表示しやすくなるのです。そのためにも、ブログSEOでのキーワード選定をしなければなりません。
複合(スモール)キーワードを狙う
次に、どのようなキーワードを狙うべきかという話をします。
地域ビジネスのホームページで集客を行うなら、スモールキーワードのブログ記事をたくさん作って、少しづつアクセスを集めていくというのが定石です。ここで、ビッグキーワードを狙ってもターゲット層もずれてしまいますし、そもそも上位表示しない可能性が高いです。
ですので、あなたが狙うべきは2〜4語のスモールキーワードです。
また、キーワード選定をしようと言っていますが、プロのSEO業者が行うような小難しいキーワード選定の手順を踏む必要はありません。まずは、ざっくりとキーワードを決めて、しっかりと記事を書いていくということを繰り返していきましょう。
スモールキーワードの定義
スモールキーワードとは、複数(2〜4語)の単語を組み合わせた検索ワードのことを指します。
ビッグキーワードになるほど、抽象度の高いキーワードになりますが、スモールキーワードになるほど具体的なキーワードであることが多いです。
例えば、「ダイエット」はビッグキーワードと呼ばれていて、アクセス数も多いですが、具体的にどんなダイエットのことを知りたいのかユーザーの検索意図を読みにくいです。
一方、「ダイエット 筋トレ メニュー 自宅 女性」のような複数語のキーワードの場合「自宅で女性でもできる筋トレのメニューでダイエットをしたい人」というユーザーの検索意図が明確です。
このように、ユーザーのニーズがより具体化されたキーワードのことをスモールキーワードと呼びます。
つまり、アクセス数は少ないけど、ライバルが弱いキーワードでたくさん記事を作り、細かいアクセスをたくさん集めようというのが、スモールキーワード戦略になります。
このスモールキーワードで上位表示すればするほど、ホームページ全体が強くなります。
キーワードの決め方
では、どのようにキーワードを決定していくかを説明します。
ホームページの集客におけるキーワード選定は、一概にこのキーワードを狙いましょうとは言えない部分もありますので、あなたの業種に合わせてあなた自身でキーワードを探していくことをしてみてください。
今回は、例として「リフォーム会社」のホームページを想定したキーワードの決め方を解説していきたいと思います。この解説を参考にあなたのビジネスに置き換えて考えてみてください。
メインキーワードを決める
では、どのようにキーワードを決めていくかを解説していきます。
まず、メイン(軸)となるキーワードを決めていきます。メインキーワードを決めるには、あなたのビジネスから連想して決めていくのがおすすめです。
今回は、「リフォーム会社」を例にしますので、当然「リフォーム」がメインのキーワードになりますが、決して「リフォーム」だけがメインキーワードになるわけではありません。
ただ、ここではわかりやすいように「リフォーム」をメインキーワードと考えて進めていきます。つまり「リフォーム+◯◯+○○」のような複合キーワードを決めていく感じです。
ツールを使って複合キーワードを決める
メインキーワードが決まったら、今度は複合キーワードを決めていきます。複合キーワードを決めるときは、無料で提供されているキーワードツールを使うのが便利です。
使うツールは「ラッコキーワード」というツールです。
↑こちらのサイトにアクセスすると、検索窓があると思いますので、そこに先ほど決めたメインキーワードを入力してください。そうすると、「リフォーム+○◯」という複合キーワードがたくさん表示されると思います。
まずは、この中からあなたが書けそうなテーマのキーワードをピックアップしていってください。そして、そのキーワードにあなたがビジネスをしている地域名を加えてみてください。
例えば、「リフォーム費用+補助金」というキーワードならブログが書けそうと思ったのなら、「リフォーム費用+補助金+○○市」のようにです。こうするだけで、3語のスモールキーワードが作れますし、リフォームを検討している人にとって有益な情報になりそうですよね。
「リフォーム費用+補助金+地域名」で検索しているということは、その地域で補助金を活用してリフォームを検討しているということだ。かなり見込み客になり得る可能性が高いアクセスを取れるという予測が立てられる。
このように、見込み客が興味がありそうな3語〜4語の複数キーワードをどんどん作っていきます。そして、購入意欲の高いキーワードでブログを書き、アクセスを集めることができれば、そこから問い合わせや申し込みに誘導することもできるのです。
※必ずしも地域名を入れる必要はないが、地域名を入れてもキーワードとして成立する場合は、地域名込みでタイトルにするといいぞ。
他にも、「リフォーム+リノベーション+違い」など見込み客が興味を持っているであろうキーワードはそのまま活用しても構いません。
また、ラッコキーワードには、メインキーワードのみでなく、複合キーワードを入力してもOKです。
例えば、「リフォーム+トイレ」と入力すれば、そのキーワードに合わせた複合キーワードが表示されます。こうすると、簡単にスモールキーワードを抽出することができます。
このように、ラッコキーワードに色々なキーワードを入れてみて、書けそうなテーマのキーワードをどんどん出していきましょう。こうしてキーワード候補を10〜100個選定していけばブログネタに困ることもありません。
こうして、ツールを活用すればキーワード選定は比較的簡単に行えます。
あとは、これらのキーワードをもとにブログを書いていき、それらの記事を検索エンジンで上位表示させていくとううのが、基本的なブログで集客する方法です。
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