Googleがどのように検索順位を決めているかを理解することが重要だ。
普段、何気なく使っている検索エンジンですが、あなたはこの検索エンジンの仕組みを理解しているでしょうか?そして、Googleがどのような理念を持って、アップデートやアルゴリズムの更新を行なっているかを知っていますか?
おそらく、ほとんどの人は知らないと思います。
そして、これを「知らない」人は、きっとSEOで成果を得られてないと思います。
今回の話はそれほど重要な話です。
国民の大半がスマートフォンを持っている現代では、ビジネスを行なっている人なら検索エンジンの仕組みを理解しておくべきです。なぜなら、多くの人が情報を検索エンジンから(スマホで)取得しているからです。
以前であれば、折り込みチラシや雑誌、訪問販売、テレビCMを活用していましたが、今はスマホの中から情報を得て、お店やサービス、商品を見つけ、購買行動を取っています。あなたも経験があるはず。
つまり、広告を出すならスマホの中なのです。
そして、ホームページやブログ、SNSなら、誰でも無料で見込み客にリーチすることができる時代になりました。そうした理由から検索エンジン対策(SEO)はマーケティングにおいても非常に重要なポジションです。
なのに、いまだにホームページを活用していない(できていない)、SNSをやっていないお店(企業)はたくさんあります。これは非常にもったいないことです。
そして、検索エンジンで上位表示した方がいいということは耳にしたことはあっても、どうすればいいかわからない、仕組みが理解できていないという方が多いのも事実です。
なぜなら、教えてくれる人がいないからです。
そこで、今回は、基本的なGoogle(検索エンジン)の仕組みを解説していきます。
Googleの理念の中に答えがある
本当に効果的なSEOとは何なのかを知るためには、検索エンジンの仕組みを知る前に、まずGoogleの理念を理解しておくことがとても大事です。なぜなら、それらを知ることで、Googleがどのようなサイトを検索上位に表示されるべきと考えているかがわかるからです。
まずは、ここを理解してください。
Googleは検索エンジンの利用者を最も大切にしている
結論から言うと、Googleはユーザーにとって役立つ「完璧な検索エンジン」の実現を追い求めています。以下は、Googleの公式サイトからの引用です。
「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである。」
Googleの公式サイトより
シンプルに考えてみてください。
Google(検索エンジン)で、何か知りたいことを検索した際に、まったく役に立たないWEBサイトばかりが表示されていたら、あなたはどう思いますか?きっと、「Googleって使えないよね」とか「役に立たない情報しか出てこない」と思い、Google(検索エンジン)を使わなくなるのではないでしょうか?
そして、誰もGoogleを利用しなくなり、Googleは広告収入が激減していくと思います。
しかし、逆にGoogleで検索したときに、知りたい情報やノウハウが完璧にわかるWEBサイトばかり検索結果に表示されていたら、「Googleって便利だよね」とか「Googleを使えば何でも解決できるよね」となり、Googleを使うユーザーが増えることは容易に想像できます。
Googleはこれを目指しているのです。
つまり、Googleは検索エンジンがより便利になればなるほど、利用ユーザーが増え、Google自体の収益も上がっていくと考えているのです。だから、完璧な検索エンジンを作ることを目指しています。
ここにSEOのヒントがありそうです。
Googleは良質なコンテンツを評価する
2000年代前半までは、Googleの技術的な問題もあり、検索エンジンは詐欺のような広告や、まったく役に立たないアフィリエイトサイト、自社商品を売り込むことだけを考えているサイトなど、利用ユーザーにとって何の価値もないWEBサイトがたくさん表示されていました。
しかし、2011年の終盤頃から、技術の発展のおかげもあり、ユーザーに対してまったく価値を与えないサイトは、一気に検索結果の圏外に飛ばされ、検索ユーザーが求める情報やノウハウを、非常に詳しくわかりやすく解説しているサイトが上位表示されるようになってきました。
このように、年々「ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返す」検索エンジンに近づいてきているのです。つまり、SEOで成功するには「ユーザーニーズにぴったりのコンテンツを作る」ことが大事なのです。
では、Googleはそのようにユーザーにとって価値のあるサイトが上位表示される検索エンジンにするために、どのような仕組みで、それぞれのWEBサイトの順位を決定しているのでしょうか?
検索エンジンの仕組み
WEBサイトを作ってから、Googleの検索エンジンが順位を決めるまでは、3つのステップがあります。
- クローラー:Googleがあなたのサイトを発見する
- インデックス:Googleがサイトをデータベースに登録する
- ランキング:Googleがあなたのサイトの検索順位を決定する
検索エンジンの仕組みを理解するためにも、この「クローラー」「インデックス」「ランキング」の3つの仕組みを理解しておきましょう。では、それぞれ解説します。
クローラー
検索エンジンの中には「クローラー」と呼ばれる検索エンジンのロボットが巡回しています。このクローラーは、WEB上のすべてのページを集めて、Googleのデータベースへと運ぶという仕事を365日休まずしています。
このクローラーが、あなたのサイトに回ってきたときに、はじめて検索エンジンはサイトの存在を知ります。そのため、サイトやページを作ったら、まずクローラーに発見してもらい、巡回してもらうことがSEOの第一歩です。
具体的には、(専門的なので覚えなくてもいいですが)
- リンクが自然と集まる良質なコンテンツの作成
- XMLサイトマップの送信
この2つを行うことで、SEO対策は加速します。
クローラーはリンクを辿って巡回しますので、たくさんの被リンクが集まるサイトには何度も巡回します。そして、何度も巡回しているということは、そのコンテンツが良質なものだからと判断しますし、何度も同じページがクロールされることで、ページ内容が正確に評価されるようになります。
つまり、SEOを成功させるためには、このクローラーが巡回しやすいサイトを作ることが大切なのです。
そのためには、サイトの内部構造の最適化が重要です。なぜなら、クローラーはひとつ一つのページに貼られているリンクを辿って、他のページへ移動するからです。サイト内部の構成をクローラーが巡回しやすいようにすることで、サイトの隅々まで認知してもらえるようになります。
だからと言って、むやみやたらとリンクを貼ればいいというわけではなく、人が見てもロボットが見ても巡回しやすいリンク構造を作ることが大切だぜ。
インデックス
クローラーが集めてきたWEBページの情報は、すべてGoogleのデータベースに登録されます。このデータベースへの登録のことを「インデックス」と呼びます。
イメージとしては、「買ってきた本を、あとで見返すことができるように、いつも使っている本棚に保管する」ことと同じだと考えていただくとわかりやすいと思います。
このときに、重要なのはWEBページ自体を検索エンジンから見て読みやすいように整えておくことです。なぜなら、検索エンジンはインデックスされた情報をもとに、ランキング(順位付け)を行なっているからです。
せっかく、良い内容が書いてあったとしても、それが検索エンジンにとって読みにくく書かれていると、その内容を適切に評価しにくくなってしまいます。つまり、本来あるべき順位よりも下に評価されてしまいます。
いくら良い内容だとしても、読みにくいと感じる本よりも「わかりやすくて読みやすい」方が好まれることと同じだ。なので、書いてあることが正しいだけでなく、WEBページを作るときは「読みやすさ」も大切だということを覚えておくように!
ランキング
Googleのランキングロボットは、インデックスされたすべてのWEBページを見て、様々な要素を総合的に分析して、それぞれのページの検索順位を決定します。これを「ランキング」と呼びます。
検索順位は、キーワードとコンテンツ(記事の内容)の関連性や、キーワード密度など200項目以上の要素から相対的に決定されます。その検索順位決定要素のことを「検索アルゴリズム」と呼びます。
SEOを勉強していくと「コアアルゴリズムアップデート」とか「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」という言葉を目にすると思いますが、これらはGoogleのアルゴリズムの改善のことを指します。Googleはアルゴリズムを頻繁に変更しているため、何が評価項目になっているかを知ろうとする行為は無意味です。
ただ、ひとつ言えることは、Googleは検索ユーザーにとって最も役立つコンテンツが上位に表示されるべきと考えているため、良質なコンテンツ作り、クローリングとインデックスの最適化を行うことが最も確実やSEO対策だということです。
Googleの検索エンジンを攻略するためには、読んでくれる人(検索ユーザー)の満足度を上げるコンテンツを作ることが何よりの近道だぜ。
Googleはこの3つの品質向上を頻繁に行なっている
Googleは、検索エンジンの品質向上のため、上記で説明した「クローラー」「インデックス」「ランキング」のすべてを日々改善しています。
以前は、低品質なリンクを大量に貼るスパム的なSEO対策が横行していましたが、現在はそれらの不正は自動的にGoogleのAIが察知して改善する仕組みになっているほどです。さらに、あまりメジャーではありませんが、クロールとインデックスのスピードを大幅に改善した「カフェインアップデート」や、ページ上部に過度な広告がなされているサイトに対処する「ページレイアウトアップデート」なども行われています。
SEOで成果を出したいのであれば、裏技や小手先の手法ではなく、Googleが何を目指していて、どんなことを達成したいかを理解して、Googleのガイドラインに沿った健全なサイト運営をしていくことです。
あなたが行うべき3つの施策
このように、検索エンジンの仕組みを理解すると、何をすればサイト全体のSEO効果を上げることができるかがわかると思います。
具体的に、正しいSEO対策は以下の3つです。
- クロール最適化
クロールの頻度を上げることによりサイト内の各ページの情報を正確に読み取ってもらうこと。クロール頻度を上げるためには、外部サイトから自発的にナチュラルなリンクが貼られるぐらいに良質なコンテンツを作ることが最も重要だ。そして、上位表示させたいページに優先的にクローラーが回るように内部SEOを施すこともクロール最適化に属する。 - インデックス最適化
Googleのランキングエンジンがページの内容を正確に理解するように、ページのHTML構造を最適化すること。または、検索結果に載らなくても良いページはインデックスされないようにすること。このためにまず重要なのは、WEBライティングの基本を抑えて、検索エンジンから見て読みやすいページを作ることだ。さらに、noindexを有効活用して、インデックスされるべきページとインデックスされなくても良いページを区別することも重要だ。 - コンテンツ最適化
Googleからも検索ユーザーからも感謝され、誰もが検索上位に表示されるべきと思うぐらい有益なページを作ること。そもそも、良質なコンテンツがなければ、どれだけクロール最適化やインデックス最適化に力を注いでも意味はない。なぜなら、クロール最適化とインデックス最適化は、ページを本来あるべき順位よりも上に表示させることではなく、そのコンテンツの価値を適切に評価してもらうためのものだからだ。
この3つをしっかりと頭に入れて、これからのサイト運営をする中で、あなたが行なっている施策は、この中のどれに当てはまっているかが判断できるようにしておくべきです。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、SEOで成果を出し売り上げをアップさせたいのなら、覚えておいて損はありません。そして、これからのWEBマーケティングでは必須です。
また、もしわからないからきちんと説明してほしい場合は、あなたのホームページを制作した会社に連絡をして、説明してもらいましょう。お問い合わせはお気軽に。
次の講義はこちら