PPC広告

リスティング広告とは?

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パンダ

SEOの結果が出るまで、Google広告を出して集客したいという方はリスティング広告をやってみよう。

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果にユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告のことです。検索連動型広告、PPC広告とも呼ばれることがあり、広告がクリックされると料金が発生するクリック課金型の広告です。

日本では、Google広告やYahoo広告が代表的です。

しかし、日本国内の検索エンジンのシェア(PC)は、Googleが77%、Yahoo!が14%、Bingが8%です。 「Google」「Yahoo!」「Bing」で 99% を超えます。スマホにおける検索エンジンのシェアは、Googleが75%、Yahoo! が25%を占めます。

 Googleユーザーが圧倒的なことから、リスティング広告を出稿するなら、Google広告一択で問題ないでしょう。

このリスティング広告は、初心者には難しいと思われがちですが、ポイントを押さえておけば誰でも広告出稿することができます。代理店等に余計な費用を払いたくないという方は、自分で勉強して自分で設定してみましょう。

今回は、Googleのリスティング広告(検索連動型広告)について解説していきます。

リスティング広告ってどんな広告?

リスティング広告は、ユーザーが検索したワードに連動して表示されるため、顕在的なキーワード、すでに認知のあるキーワードに対して非常に効果的です。また、検索結果への掲載は事前検索の上下に表示され、ユーザーが認識しやすい場所となります。

例えば、「さいたま市 リフォーム」と検索すると、上画像のようにGoogleマップの上部に「広告」と書かれた領域があると思いますが、リスティング広告はこの部分に表示される広告のことを指します。

「さいたま市 リフォーム」と検索する人は、さいたま市でリフォーム会社を探している可能性の高い人ですので、ここに自社の情報を掲載できるということは、非常に有利となります。

前述した通り、リスティング広告は「クリック型課金広告」になりますが、クリック単価(一回のクリックでいくら課金されるか)はキーワードによって変動します。人気のキーワードはクリック単価が高くなりますし、ライバルの少ないキーワードは安くなるという塩梅です。

そのために、ビッグキーワードと呼ばれる人気のキーワードで広告を出稿する場合は、競合も多くなり、クリック単価が高騰する特徴もありますが、ターゲットユーザーの検索行動を考え、適切なキーワードを設定することで、効果的な広告運用が可能です。

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つまり、リスティング広告は運用によって費用対効果が大きく変わる広告媒体なんだ。だから、この記事では適切なターゲット選定、無駄を省く広告運用を解説していくぞ。

リスティング広告の仕組み

では、リスティング広告について基本的な知識から学んでいきましょう。

リスティング広告はクリック課金制の広告

リスティング広告の料金体系はクリック課金制です。広告を表示するだけなら無料ですが、広告をクリックされたタイミングで費用が発生します。

クリックされた際に発生する広告費は、キーワードのライバルや出稿状況、広告自体の品質などといった状況により、その都度変動するため、一概に「1クリックいくら」とは言えません。ただ、設定により「1日にいくらまで」と広告費を設定できるので、その金額を超える費用は発生しません。

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例えば、月に50,000円分の広告費を捻出できるなら、1日にかけられる広告費は約1,600円程度になる。設定で1日の予算上限を1600円にすれば月に50,000円以上の請求されることはない。みたいな。

リスティング広告が表示されるまでの流れ

では、次にリスティング広告が検索結果に表示されるまでの簡単な流れを説明しておきます。

  1. 広告主が広告を配信する
  2. 検索ユーザーが特定のキーワードで検索する
  3. オークションが発生する
  4. 広告が表示される

おおまかに分けるとこのような流れで広告は表示されます。

オークションとは、「Googleが、特定のキーワードに対してどの広告をどの掲載順位で表示するかを決めること」を指します。オークションは検索されるたびに自動的に行われ、ユーザーの状況や広告主の設定に応じて決定します。そのため、出稿しているキーワードで検索されたら必ず自社の広告が上位表示するとは限りません。

掲載順位が決定される仕組み

リスティング広告は、検索結果の上部(MEOの上)に3〜4枠が表示されますが、その掲載順位は「広告ランク」が高い順に表示されるようになっています。

広告ランクとは、検索広告の掲載順位を決定する基準となる指標で、「品質スコア×上限クリック単価+広告表示オプション」で求めることができます。

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広告ランク=品質スコア×上限クリック単価+広告表示オプション

つまり、品質スコア、もしくは上限クリック単価のどちらかを上げることができれば、広告ランクの底上げができるということです。

上限クリック単価は、単純にかける広告費を上げるだけですが、品質スコアは、キーワードや広告文、推定クリック率など様々な要素を加味して、GoogleのAIが1〜10の数字で評価しています。つまり、リスティング広告は「高い金額を支払って、質の高い広告を出している」順番で上位表示されるという仕組みになっています。

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「アクセスをお金で買う」という考え方だな。

リスティング広告費用の相場感について

リスティング広告を始めてみたいと思っていても、いざ、始めようとしたとき、どのくらい費用が必要なのか予算感がわからない方も多いと思います。ここからは、リスティング広告の費用の決め方や相場感などを説明します。

まず、リスティング広告の費用の相場感としては、中小企業が販促を目的にリスティング広告を活用するような場合は、月に10〜20万円程度の広告費をかけるのが相場だと言われています。

ただし、業界や広告を配信する地域、出稿企業の規模や利用シーンなどでこの金額は変動するため、広告費の相場を一概にいくらとは言い難い部分もあります。

リスティング広告を始める際の費用の決定方法

では、具体的に費用の計算方法を説明します。

目標件数とコンバージョン単価から算出する

まずは「目標獲得件数×目標コンバージョン単価」で算出していく方法があります。

例えば、リスティング経由で月に10件の新規申し込みを獲得したい場合、

  • リスティング広告経由での獲得目標=10件
  • リスティングの目標コンバージョン単価=5,000円
  • →必要な予算=10件×5,000円=50,000円/月

のように計算します。5,000円の広告費をかけることで、1件の申込を獲得できれば、月に50,000円の広告費をかければ月に10件の新規問い合わせを獲得できるという計算の仕方です。

この場合、商品の値段が5,000円以下だと赤字になりますが、商品の値段が5,000円以上の場合は利益となります。なので、目標コンバージョン単価は販売している商品単価と照らし合わせて決定しましょう。

キーワードとクリック単価から算出する

もう一つの計算方法は、「キーワードのクリック単価×クリック数」から算出していく方法です。これは、具体的に広告を配信したキーワードがある場合におすすめの方法です。

例えば、キーワードのクリック単価が300円だとすると、

  • 想定クリック単価=300円
  • 想定クリック数=1,000件
  • →必要な予算=300円×1,000件=300,000円

想定クリック単価については、キーワードプランナーというGoogleが提供しているツールで確認できます。

この方法の場合は、想定コンバージョン率を定め、コンバージョンまでのシミュレーションをする必要があります。

コンバージョン数は、「クリック数×コンバージョン率」で求めることができます。コンバージョン率は、業界の平均や自社サイト全体のコンバージョン率などから仮定します。大体、1〜10%程度のコンバージョン率が出せれば成功と言えると思いますが、業種によってはその限りではありません。

仮にコンバージョン率を5%と仮定する場合、

平均クリック単価クリック数予算コンバージョン率コンバージョン数コンバージョン単価
300円1000件300,000円5%100件6000円

このような算出ができます。かなり極端な数字ですが、6000円で1件の申込みを獲得できるというものです。もし、コンバージョン単価が高すぎるということであれば、クリック単価を下げて、クリック数を増やす必要があるでしょうし、クリック単価を低く設定しすぎると、そもそも広告が表示されないリスクも出てきます。

このあたりを計算して最適値を出していきましょう。

リスティング広告のメリットとデメリット

では、次にリスティング広告のメリットとデメリットを把握しておきましょう。

5つのメリット

  • 興味関心のある人にダイレクトに広告配信できる
  • キーワードを指定して効率的に広告配信できる
  • 即効性がある
  • 開始・停止を自由に行える
  • 低予算からでも広告出稿できる

リスティング広告は、どのキーワードで検索された際に広告を配信するかなどを自由に設定することが可能ですので、自分のターゲットとするユーザーに向けた購買活動が可能です。

また、広告は配信したその日から検索結果に反映されるので、即日上位表示が可能とも言えます。その分、結果が出るのも早くSEOとは違った即効性もあります。さらに、広告配信の停止、再開も自由ですので柔軟性があります。

5つのデメリット

  • 予算が少なすぎると分析・改善が難しい
  • キーワードによってはクリック単価が高い
  • 分析・改善を継続する必要がある
  • 広告を嫌うユーザーもいる
  • 認知の拡大には向いていない

一方で、リスティング広告にはデメリットもあります。

それは、ある程度予算と労力が必要なこと。基本的には、知識のある担当(運用)者を1人以上配置しなくてはなりません(もしくは代理店に依頼する)。分析・改善という課題もあります。

予算も自由に設定できるとはいえ、人気のキーワードは競合が多く費用が高くなる傾向にもあります。

リスティングとSEOを組み合わせて集客しよう

リスティング広告は、即効性のある非常に効果的な広告手法であることは間違いありません。検索行動をする興味や関心の高いユーザーに即時に広告配信ができ、分析や改善を通じて満足できる結果をもたらしてくれます。

しかし、一方で手間とコストをかけ続けなければならないというデメリットもあります。

そのデメリットを解消してくれる手段が「SEO」です。SEOで上位表示すれば、クリックされてもお金が発生することはありませんし、上位表示し続ける限り安定した集客を叶えてくれます。なので、リスティング広告だけに頼るのではなく、SEOとリスティングの併用が一番おすすめできます。

SEOはSEOで難しい側面がありますが、担当者と相談しながら上位表示を目指していきましょう。

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